2013/07/17

ワルプルギスらいと2013に投稿している作品の紹介1

なぎのきは「ワルプルギスらいと2013」に5作品、投稿しています。
締め切りが8月27日。そろそろ折り返しと言う事もあり、作品の紹介をしてみようと思います。

プロジェクト・アマテラス


この作品は、4コママンガの読み味を文章で出せないか、と言う発想から生まれた作品です。
主人公は、元気いっぱいの女子高生「侑花」と、彼女の頭の中に棲む魔女「リシア」の物語です。

 神坂侑花。
 17歳。独身(当たり前だ)。食う、寝る、遊ぶについては、躊躇、妥協をしない。
 市内の私立高校に通う、元気いっぱいな女子高生。
 
 リシア。
 魔女。年齢不詳。多分女性。侑花の頭の中に棲む。アニメ好き。

単発的な話から、ちょっと長めの話、視点の人称を変えたりと、様々な工夫を凝らし、彼女らと世界との関係を書き綴って行きます。
魔女が見る世界と人間が見ている世界はちょっと違います。
ですので、侑花とリシアでも、見えるものが違う。触れるものも違う。

「ついでに言わせて貰えば、私の部屋で薬草を栽培するの、止めて欲しい」
 なんでさ。
「見えないけど、何か、ガサガサするのよね、部屋が」
 あーそれは、薬草じゃないよ。
「え?」
 多分、星喰い蟲だね。
「む、虫?」
 大丈夫。人間には見えないし、触れないし。刺さないし。
「……帰ったら、殺虫剤撒く」
 えー、大丈夫だって。別に悪さはしない蟲だよ? 悪い星を食べてくれる。運気が上昇するよ?
「そなの?」
 だから、私が侑花を騙した事があった?

と、こんな展開で「不自由な世界」を描いて行きます。



次は、SFロボット物です。
でもテーマがちょっと変わっています。

プロジェクト・アマテラス


この作品は、戦闘素材が地味です。ワイヤとか、体当たりとか、スタンスティック程度です。若干炸薬系の武器等も考えてはいますが、それは重要ではないのです。
技術者がパイロット。しかも、メインシステムの開発者。
元々は障害者支援目的の歩行補助装置だったはずが、なぜかパワードスーツ的なものになっている。
(この辺の経緯は、続きを書かないと明らかに出来ません)
物語の視点が、技術者の視線なのです。
バグが出たら、その場でパッチをあてる、迂回させる、パラメータを見直すと言った、現地調整をしながらの戦闘。
こちらの性能が上でも、戦闘経験はゼロ。
上回るのは、システム屋の知恵。それと、プライド。そして、同期の課長(女性)。

 人工的に造成された密林は、ランダムに設置された木や枝や根が、行く手を阻む。地形が水平な事がせめてもの救いだ。障害物回避システムが、システムが針路上の障害物を認識し、進行方向を制御をする。そのため最大速度は出ない。だがそれは、向こうも条件は同じだ。 
 バイザの映像を、後方に切り替える。どうせ障害物回避はシステムがやってくれる。それに前方を視ても、葉っぱしか見えない。
 バイザの映像に、三体のマリオネットがアウトライン付きで映る。それぞれ、右腕がグレネードランチャに換装されている。
──物騒なモンつけやがって。
 だが、走っている内は、攻撃は来ない。
 理由は三つ。
 走行中の振動を相殺出来ない事、その振動のため弾道予測が出来ない事、そして発射時の反動も相殺出来ない事、この三点だ。
 だが、この人工の密林も、広さに限界がある。いずれ抜けてしまう。
 抜ければ、連中は足を止め、精密射撃を仕掛けてくる。
 こっちは試作品だ。装甲と言っても見栄え重視のセラミックの積層体だ。グレネードの破砕力の前では紙切れ同然だ。
 だから、この密林を抜ける前に、マリオネットを潰さないと、俺を待っているのは死だ。

主人公が相対するのは、自分が作ったシステムそのものかも知れないw
一次選考中なので、序章と第1話までしかアップしていません。
序章では、とある場所で、戦闘が行われています。
相手は重火器を所持。
こちらは、ほぼ丸腰。
彼我戦力差は、システム屋の意地で補う。

そんなお話です(多分)。



次です。

プロジェクト・アマテラス


これは、ちょっと不思議な話です。
と言ってもオカルトではありません。
以下、主人公の冒頭でのモノローグの抜粋です。

 世界は退屈だ。
 でも人間を見ていると、そうでもないかな、と思う時がある。
 面白いかな。
 それとも、楽しいかな。
 今は、悲しく辛そうにしている人間も、少し前までは、喜び、嬉しそうにしていたかも知れない。
 それなら僕は、それを知りたい。
「だからって、人間の傍にいなくても良いだろう?」
 まぁ、そう言われればそうかも知れないけど。
 でも。
 その場で、その時に、その人と一緒にいる事は、僕が探している「何か」を見つける手がかりになるんじゃないかな。
「君も物好きだな」
 物好き?
 違うよ。
 僕はきっと、人間が好きなんだよ。

モノローグでありながら、誰かと会話します。それが主人公そのものなのか、違うのか。それは今は明かせませんw
そして第1話の中盤。作中に登場する少女が、かつて一緒に父と遊んだ思い出のある公園。

「会わせてあげようか?」
 唐突だった。
 亜由美は、その言葉の意味を、図りかねた。
 会わせてあげようか。
 一体誰に?
──お父さんに?
「そうだよ。亜由美のお父さんに会わせてあげようか」
 祐一と名乗った少年は、その存在感を増し、圧倒的な言葉を亜由美に投げかけた。
「僕なら、それが出来る」
「……本当に?」
「うん。ただ、その替わりに」
「替わりに?」
「その思い出を貰う」

主人公である「僕」は、淡々とそう告げます。
そして、ある物を得ます。
それが主人公が探し求めているものなのかどうか。
それは、物語が進まないと、分かりませんw

静かで淡々とした、あるいは超常的な能力を駆使した「不思議」な作品となる予定です。

残り2作品(ホワイト・マップ、マイ・ワンダフル・ディズ)は、別記事「ワルプルギスらいと2013に投稿している作品の紹介2」で、改めてご紹介したいと思います。
今回ご紹介した3作品で、もし読んでみたいと思われましたら、それぞれのリンクをクリックして頂ければ、作品のページに飛びます。
そして、続きを読みたいと思われましたら(アマテラスのアカウント登録が必要ですが。。。)、ブックマークをお願いします。
この辺の詳細は別記事で説明しておりますので、ご参照下さい。

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